RC-20のページ
このページは、1984年ごろ発売になったEPSONのRC-20のページです。EPSON社のRC-20という時計でした。 これは腕コンの御先祖様ではないですか、、、、これって当時としてはかなりマニアックRC-20について RC−20はSHIOJIRI LTD.(EPSONに社名変更される前??)、1984〜5年の始めくらいに発売されました。 スペックは、下記のとおりです。ブラック/アイボリーの2色があったようです。 CPU・・・・・SMC84C00(Z−80コンパチプル)8ビットCPU メモリ容量・・・ROM 8KバイトRAM 2Kバイト 機能・・・・・・PC機能・・・・・スケジュ−ラ・ワ−ルドタイム・マシン語プログラム 時計機能・・・・A/P・時・分・秒・年・月・日・曜・月末自動修正(2月28日制オ−トカレンダ−) アラ−ム機能・・時分設定型、鳴鐘時間:20sec、鳴止機能、休止、復元機能、アラ−ムモニタ−機能 時報機能・・・・報時時間:30msec、休止・復元機能 通信機能・・・・RS−232C双方向(ただしRC−20/PCは、レベルシフタが、必要) 転送速度:2400bps(ソフトにより、1200・600・300bpsも可能) (ROMソフトウエアを転送し、プログラムを組み込む) 作動温度範囲・・0度/+50度 操作方法・・・・タッチキ−式 固定キ−:5キ− Touch Switch On Panel:18キ− 時間精度・・・・+−20sec以内/月 電池・・・・・・約1年(アラ-ム20秒/1日鳴鐘 コンピュ−タ30分/1日使用) リチウム電池BR2325 スピ−カ−・・・圧電スピ−カ 表示・・・・・・表示方式 :FE型 白色液晶 表示内容 :42*32前面ドット(7文字*4行) 表示寿命:5年以上 私が所有しているものはウレタンベルトが風化してしまいなくなっています。 ベルト幅や取り付け方法が特殊なので交換ベルトを加工して取り付けるしかないようです。 また、このRC-20の特徴は、操作入力手段が、液晶タッチパネル方式になっているということです。 この入力手段は、Ruputerで採用して欲しいくらい使いやすいと思いました。EPSONから供給されたRC-20専用のROMソフトウエアについてROMソフトウエアは、RC-20専用のソフトが書き込まれたROMのことです。 このROMは、EPROM 2764/27128、マスクROM SMM2365/TMM23128のいずれかに書き込まれています。 EPSONからは、「ビジネスマン・パッケージ」と、RC-20 ROMローダーのバンドリング ソフト「初期化ソフト、スケジュール、メモ、レーシングゲーム」が確認されています。 このROMソフトウエアをRC-20に転送するには、EPSON QC-10 HC-40/80/88などをホストコンピュータとして 利用する方法とRC-20 ROMローダーを利用する2つの方法があります。 ・スケジュール このソフトはRC-20をスケジュール専用機として利用可能です。 入力件数 Daily 15件 Weekly 15件 Schedule 35件 ・メモ このソフトはRC-20をメモ専用機として利用可能です。 入力件数 65件(1件に付き28文字まで) ・ゲーム(レーシング) ひたすら画面上に出現する他の車を追いこすゲームです。 ソフトは「PROGRAM1」を起動させます。 SOUNDのOM/OFFを選択して、カーソルの上下左右を操作してハイスコアを目指します。 ゲーム続ける時は、「MENU」終了して、時計機能に戻る時は、「MODE」を選択します。ホストコンピュータEPSON QC-10 HC-40/80/88について このROMソフトウエアをRC-20に転送するには、EPSON QC-10 HC-40/80/88などをホストコンピュータとして 利用する方法があります。 現在、私は、このコンピュータについて調査中です。また、通信ケーブルについても調査中です。 RC-20のROMソフトウエアは、HC-40の場合、コンピュータの底にあるパネルへ差し込み転送すると思われ ます。 まずは、RC-20 ROMローダーのバンドリングソフト「初期化ソフト、スケジュール、メモ、レーシングゲー ム」をHC-40に差し込んで実験したいと思っています。 貴重なROMなのでまず、ROMライターでコピーをとってからはじめたいと思っています。 ひょっとするとQC-10 HC-40/80/88のガイドブックをお持ちの方はガイドブックに転送の方法について なにか書いてあるかもしれませんね。ROMローダーについて ROMローダーは、ポータブルサイズでいつでもどこでもROMソフトウエアをホストコンピュータなしで、 RC-20に転送することが可能になります。(発売は、1985年2月ごろです。) スペックは、下記のとおりです。 転送速度・・・・・・・・ノーマル時 (DIPSW-1:OFF) 2400bits/Sec 倍速時 (DIPSW-1:O N) 4800bits/Sec 転送容量・・・・・・・・ノーマル時 (DIPSW-2:OFF) 2KByte/SW1〜SW4 拡張時 (DIPSW-2:O N) 4KByte/SW2、SW4 8KByte/SW1、SW3 転送時間・・・・・・・・ノーマル時 (DIPSW-1:OFF DIPSW-2:OFF) 9.4 Sec 拡張時 (DIPSW-1:OFF DIPSW-2:O N) 37.5 Sec Max 拡張時 (DIPSW-1:O N DIPSW-2:O N) 18.8 Sec Max RC-20側は、自動的に上記転送時間を超えるとタイムアウトする。 転送制御・・・・・・・・ゲートアレイIC (クロック周波数614.4KHz) 操作スイッチ・・・・・・電源スイッチ:1 ソフト選択スイッチ:1 切り替えスイッチ・・・・DIPSW:1 NO1:転送速度切り替え NO2:転送容量切り替え 出力端子・・・・・・・・専用3端子ミニプラグケーブル 使用可能ROM・・・・・・EPROM 2764/27128、マスクROM SMM2365/TMM23128 ROMソケット・・・・・・5500-28A 電源・・・・・・・・・・単三乾電池(SUM-3)×4本 消費電力・・・・・・・・2764CMOSを使用時、130mW(TYP) それ以外のCMOS使用時は、450mW(TYP) 電池寿命・・・・・・・・2764CMOSを使用時、約40時間(連続使用時) それ以外のCMOS使用時は、 約10時間(連続使用時) 外形寸法・・・・・・・・90mm(縦)×120mm(横)×33mm(高さ) 通信ケーブル 50cm ケース材質・・・・・・・ABS樹脂 このセットはRC-20の出荷時に戻すソフト (スケジューラ、電卓、 ワールドタイム)とメモ、 スケジューラ、レーシングゲームの4つが用意されていて、電池切れのRC-20が見事に復活します。 定価は当時9800円で、EPROM(2764/128)に書き込まれたRC-20用のソフトウエアを直接ダウンロード できます。 (通信速度は、2400BPSです。) 単3乾電池4本で駆動し、EPROMマスクROMを本体に差す部分と、電源スイッチ4個のキースイッチから 構成されています。 4個のキースイッチは、ROM内のソフトを2KBまたは、8KBに区切ってダウンロードするためのものです。 (つまり1つのROM内に4つのソフトが存在します。) 操作方法について 1. ROMローダーとRC-20を接続し、ROMローダーの電源をONにします。 2. RC-20の「MODE」を押して「LOAD MODE」にします。液晶下のタッチメニューの「CR」を押します。 3. 液晶に「READY OK?」が表示されたら、液晶表示「OK?」の上をタッチします。 4. 液晶に「LOADING NOW」と表示されますので、ROMローダーのキースイッチ(NO.1〜NO.4)のいずれか を選択して押します。 5. 「ピッピッ」という音とともに、RC-20に選択したプログラムが転送されます。 6. プログラムの転送が終了するとRC-20の液晶画面に「PROGRAM RUN?」と表示されます。 液晶下のタッチメニューの「CR」を押すと転送したプログラムが起動します。 「CR」を押した後、「ERROR」が表示される場合は、転送の失敗です。この場合は、はじめから転送 を行います。関連書籍について 当時、関連書籍として「リストコンピュータ100パーセント活用法」(技術評論社)が発刊されたらしい です。RC-20とUC-2000について 同じセイコーグループであるSEIKOでは、UC-2000という腕コンを発売しています。 1982年ころから開発が開始され、1984年頃に発売されました。 RC-20とUC-2000は、どちらが世の中にはじめに登場したのかは微妙なところですが、RC-20を初期化する とカレンダーの初期値が84年となります。 RC-20の特徴は、操作入力手段が、液晶タッチパネル方式になっているということです。 一方、UC-2000の操作入力は、本体の4つボタンで行います。 しかし、UC-2000は、外付けキーボード(電磁誘導技術)が用意されていました。 当時、セイコーグループは仲が悪く、同じグループなのに技術的な競争をしていたようです。 ですから同じような性質の商品が同時に開発され発売されてしまった可能性があります。 しかし、UC-2000のほうが当時はヒットしたのではないかと思います。